図1の製品を製作するために加工プログラムを作ります。同時に自動で砥石をドレス(砥石成形)するのでドレスプログラムも作ります。
この時の砥石Rは製品(図1)で1番小さいRより小さいRで砥石の先を成形します。また、製品の荒さは鏡面仕上げなのでサドルの動きをF50(Fスピードについて詳しくはこちら)でプログラムをつくりました。
※Fスピードを遅くすると加工に時間が掛かり過ぎるため今回はF50で設定。
研削完了後 図3 のようにダイヤルゲージをセットして、テーブルの動きを止めコラム・サドルをプログラム上の動きをさせる事でNCプログラムと製品が同じ様にセットできているか確認をします。つまり、ダイヤルゲージをゼロ合わせしてNCプログラムを動かした時ダイヤルゲージの数値ばらつきがなければOKなのです。
※加工上の測定です。検査は形状測定器で測定します。
・形状測定器についてはこちら→『命』設備機械ページ下の方へ
この製品の難しいところは、コンタリング加工で表面粗さを細かくするところです。通常の成形研磨ですと砥石の荒さによって、ほぼ表面粗さが決定しますが、コンタリング加工はFスピードも重要ですが切り込み量も荒さとして重要にになるのです。なぜなら、コンタリング加工は線による加工でR形状を作っていくので、切込み量がダイレクトに荒さと直結するのです。
しかし、切込み量が少ないと手前では研磨できても奥の方では砥石が磨耗して削れなくなるので、数回ドレスを繰返し砥石の荒さと形状を成形しなおして加工して行きます。そして仕上は、ラッピング加工で鏡面にしていきます!
成形研磨でしっかりと形状が出ていますし、面粗度も研磨仕上げになっているので、ラッピング加工の簡素化ができます、R形状のラッピングによる崩れも防げます。
クリタテクノでは、この様な難形状鏡面仕上げも可能です(勿論、研磨仕上げもできます。)また、3軸でのコンタリング加工も可能です。
・WCワイヤーカット→バフがけでは0.01台の精度保障
・NC成形研磨加工機→バフがけだと0.001台の精度保障が可能
・コンタリング加工(基礎)については→ゲージ用語集の下の方へ
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