■総型検査ゲージとは? 専用検査ゲージとは、お客様のワークに合わせた専用検査具の事を言います。 主に、量産部品の工程内検査・受入検査に用います。汎用測定器(三次元測定器)ではなく専用測定器なので、検査工数削減に大きな力を発揮します。
■専用総型検査ゲージ完成までのプロセス
専用検査具を設計製作する場合のプロセスを クリタテクノでは、基本的に測定対象ワークの |
■チャート内重要ポイント
①使用者のゲージ使用頻度・環境、ワークの材質を確認する。
専用検査ゲージは、一般的に鋼で作ります。
しかし、コスト削減と納期短縮を考え精度の不要な部分には焼入れ鋼を使用しません。
ワークの干渉するポイントや検査具が摺動する面などだけ焼入れ鋼を用います。また、錆に関しては、表面処理に黒染を用います。
専用検査具は、モノによっては大きなモノになりメッキコストがかさみますので簡易で精度の狂いづらい処理を主とします。
②ゲージの硬度・材質・表面処理を決定。
ゲージ使用頻度の確認では、測定対象ワークの硬度も考慮し十分な使用回数が得られる硬度を設定する事が必要です。
また、ワークの中には、硬質クロムメッキを施した品物や、アルミダイキャスト・ロストワックなど硬度の異なった素材がありますので、十分な吟味をした上で素材選定が必要です。
③測定基準ポイントを決定
専用検査具を製作する上でもっとも重要となるのが「ワーク基準」位置です。
基本的にはワーク測定対象ポイントの基準面を使います。「データム面」「データム穴」と言います。幾何公差の基準ポイントです。
④ワーク固定方法を決定
専用検査具で見落としがちになるポイントがワーク固定方法です。測定時にワークが動かなくする為に「ワークの形状」「測定方法」に合わせてクランプ機構を考慮して決定します。
⑤測定寸法に合わせた形状測定方法の選定
専用検査具でもっとも重要とされるポイントが「形状の選定」です。
専用検査具自体がお客様のワーク形状に合わせ、更には測定工数を削減することを目的としているので、場合によって各種カラクリを専用検査ゲージに組み込みます。